「何を?」
助けてって言ったこと。
「消して……」
そうつぶやいた後はもう、下を向くしかなかった。
「俺は、何を消したらいい?」
先生が優しく私に聞いてくる。
「全部、今日あったこと全部」
「それは無理だ。記憶は忘れることはあっても、消すことはできない」
「意地悪」
先生は意地悪だ。
ただ、消すよって言ってくれればいいのに。
ひとりで解決するつもりだったのに。
誰にも言わないつもりだったのに。
私は強いはずだったのに。
なのに、私は先生を頼ってしまった。
助けてって言ったこと。
「消して……」
そうつぶやいた後はもう、下を向くしかなかった。
「俺は、何を消したらいい?」
先生が優しく私に聞いてくる。
「全部、今日あったこと全部」
「それは無理だ。記憶は忘れることはあっても、消すことはできない」
「意地悪」
先生は意地悪だ。
ただ、消すよって言ってくれればいいのに。
ひとりで解決するつもりだったのに。
誰にも言わないつもりだったのに。
私は強いはずだったのに。
なのに、私は先生を頼ってしまった。

