心~保健室の先生と私~【野いちご文庫版】

店に入ると、他のホストやお客が俺たちの方を一斉に見た。


「すみませんね~」


陸がぺこぺこお辞儀をして、俺についてきた。


とりあえず、石川を休憩室に連れて行く。


休憩室は和室で、畳が敷いてある。


そこに石川をそっと寝かせた。


「毛布とかなかったっけ?」


「あー、あの辺りに」


陸が指さしたあたりに行くと、毛布があった。


それを石川にかけてやる。


「ずいぶん、世話やくじゃん。誰? この子」


陸が畳に座りながら、俺に聞いた。


「俺の学校の生徒」


「マジ? 高校生かよ」


陸は、まじまじと石川の顔を見た。


「ずいぶん大人っぽいじゃん。まさかホレた?」


「バカ」