「いいよ。おいで」


私はベッドから出て、心葉を壁側に寝かせた。


その横に、私も体を入れる。


「お姉ちゃん、いつもより温かい」


「熱あるからね。あんまり近づいちゃダメだよ」


「うん」


「おやすみ、心葉」


「おやすみ、お姉ちゃん」


しばらくすると、心葉の寝息が聞こえてきた。


頭がガンガンする。


「熱、何度あるんだろ?」


お母さんが頭の下に敷いてくれたらしき、アイスノン。


でも、それはもう溶けてしまって、冷たさよりも温かさを感じさせていた。


私は、そっとベッドを抜けて下に行った。