心~保健室の先生と私~【野いちご文庫版】

佐野先生が、私に近づいてきた。


「セクハラとか言うなよ」


そう言って、私の額に手を置いた。


「さっきも言ってたね」


「さっきって?」


先生は自分の額にも手を置いて、私と比べた。


ひんやりとした先生の手が、すごく気持ちいい。


わかんない、なんて言ったけど、ほんとはウソ。


かなり寝たはずなのに、頭は痛いし、体はダルい。


きっと熱なんて、全く下がってないと思う。