心~保健室の先生と私~【野いちご文庫版】

人をセクハラ呼ばわりして。


「そんな、頭から布団かぶってたら窒息するぞ」


俺は石川の顔が出るくらいまで、布団を下げた。


「……キライじゃないか」


俺もキライじゃない。


石川のこと。


「しょうがないな。氷枕、作ってやるよ」


って、これが俺の仕事か。


「セクハラじゃないからな」


寝ている石川にそうつぶやいてから、氷枕を頭の下に敷いてやった。


「石川、何悩んでんの?」


どうしてそんな、悲しい目をするんだ? 


彼女と一緒の目。


話すなら、なるべく早く話せよ?


お前の心がつぶれる前に。


俺は、カーテンを閉めて、仕事机に戻った。