心~保健室の先生と私~【野いちご文庫版】

「ただ?」


「今は、そっとしておいて。私、先生のことキライじゃないからさ。いつか、話聞いてもらいたいって思ってるから」


「そっか。わかった」


「寝るね」


「おー、寝ろ」


俺は石川の頭をポンポンとたたいた。


「ねー、先生」


「何?」


「男の保健室の先生って、大変だね」


「何が?」


「セクハラ!」


「なっ、俺は額と頭しか触ってないぞ!」


「気をつけた方がいいよ~、イヤがる女の子だっているかも知れないし」


そう言って石川は、バッと頭から布団をかぶった。


「ったく、何なんだよ」