心~保健室の先生と私~【野いちご文庫版】

「愛花、あの後どこ行ってたの!」


朝起きて、冷蔵庫からオレンジジュースを取り出してコップに注いでるとき、お母さんが怖い顔をして私に問いかけてきた。


「どこでもいいでしょ?」


ジュースのパックを、冷蔵庫に戻しながら答える。


「なかなか帰って来ないし、心配したんだからね」


また、心配? 


だったら、何で起きて待ってなかったの?
 

私は、オレンジジュースを一気に飲み干した。


お父さんはソファに座って新聞を読み、心葉は食卓で朝ご飯を食べながら、台所から聞こえる私たちの声を気にしていた。


「もう、行くから」


カバンを持って、玄関に急いだ。


朝から怒られるなんてうんざり。


「愛花! お弁当は」


背中からお母さんの声が聞こえたけど、それを無視して、家を出た。


頭がガンガンする。体も重い。