「でしょ? 今病院行って来たんだから」


「病院?」


「ここ、触って」


愛花が俺の手を、自分のお腹に持っていった。


「もしかして?」


俺の問いかけに、愛花の顔に笑顔が広がる。


「マジで?」


「うん」


「わー! マジか」


「嬉しくないの? 裕介」


俺の薄い反応に、一瞬、愛花の顔が暗くなった。


「嬉しいに決まってるだろ! ちょっとびっくりして」


「私も嬉しい。2か月だって」


「そっか。あと8か月か」


……8か月後、俺たちはパパとママだ。









                     ……END