心~保健室の先生と私~【野いちご文庫版】

じわじわーって、何かが広がる感じ。


これが、愛の花なのかな? 


お父さんがつけてくれた、愛の花が咲きますようにって名前。


もう咲いてるよ。きれいに。


ありがとう、私に、この名前をつけてくれて。


「ありがとう、お父さん、お母さん」


いろいろあったけど、私は今、とっても幸せです。


「ほんとにいいの?」


結婚式が終わって、私たちは新しい家に引っ越した。


「愛花がイヤなら、俺のマンションに戻るけど?」


「ううん、ここがいい。私が育った家だから」


私たちの新しい家。


それは、小さい頃から私が育った家。


いい思い出も、悪い思い出も、いっぱいつまってるところ。


「しばらく誰もいなかったから、掃除しないと」