心~保健室の先生と私~【野いちご文庫版】

「ん?」


「お父さん、見ててくれてるよね?」


「見てるよ、絶対」


その日は、お父さんのお葬式が行われた日と同じ、きれいな青空だった。


お父さん、見てるよね? 


ウエディング姿、きれいかな? ……ほんとは、一緒に歩きたかったよ、バージンロード。……お父さんもそう思ってた? 


だったら、嬉しいな。


相手は先生だから、文句はないよね? 


お父さんがいなくなって、いっぱい泣いた。


もしかしたら、すごく心配したかな? 


でも、もう大丈夫。私の隣には、先生がいてくれるから。


「愛花、愛してる」


「私も愛してるよ」


愛してる。


この言葉を言う度に、心が温かくなる。