心~保健室の先生と私~【野いちご文庫版】

「俺の電話、うまくいったみたいだな」


「あれか。びっくりしたから」


「俺も大学辞めなきゃ、愛花ちゃんと出会ってたかもな」


「愛花と出会うのは俺だって決まってんだよ」


「うわー! 何そのセリフ。ありえねー」


「うっさい。仕事頑張れよ」


「お前もな」


多分、これからは陸と会う時間も少なくなるだろう。


昼間は俺が学校で働いているし、夜は陸が働いている。


「じゃあな」


「おう。また」


ひと仕事終わらせた俺は、車の中でため息をついた。


「愛花」


起きてしまっていないだろうか? 


一応、ケータイにかけてみる。