心~保健室の先生と私~【野いちご文庫版】

俺は苦笑いした。


「どんな子か知りたいね」


「マネージャーも会ったことありますよ。俺の学校の生徒」


「あーあの子か。美人な子だった」


「ただの強がりな子供ですよ」


「強がりか」


「愛花って言うんですけど、今いろいろつらいことがあって、誰かがそばにいないとダメになってく気がして」


「それが裕真か? ずいぶん、いい思い込みだな。自分じゃないとってか?」


「まあ、そんなとこです。てか、愛花が泣くのは俺の前だけですから」


「自信満々だな」


そう言ってまた、タバコに手を出すマネージャー。


「そう思ってるのは、案外裕真だけかもな」


「マネージャー!」


「ウソだよ」


突然、大きな声を出してマネージャーは笑い出した。