私はベッドから起き上がって、先生に抱きついた。


涙が一気にあふれ出す。


「もう、ガマンしなくていい」


先生は私を強く抱きしめた。


「私……泣かないって……決めて」


「うん」


「心葉……も、いた……し」


「うん」


「でも……」


言葉が出ずに、いつまでも泣き続ける私を先生はしっかり抱きしめてくれた。


「愛花、少し横になろう。疲れただろ?」


そっと私を離して、ベッドに寝かせた。


「何か飲む?」


「ホットミルク」


「ん。待ってて」