心~保健室の先生と私~【野いちご文庫版】

すごく心配そうな顔をしている。


「どうした?」


「何か、くらくらしちゃって」


昨日も今日も、ほとんど何も食べられていない。


お葬式でかなり気を張っていたから、貧血を起こしたのかも知れない。


「お姉ちゃん」


玄関から心葉が出てきた。しゃがみ込んでいる私を見て、驚いた顔をする。


「お姉ちゃん、どうしたの?」と、心配そうに私をのぞき込んだ。


「お姉ちゃん運ぶから、玄関開けてもらっていい?」


「うん」


心葉は、先生の言葉に素直にうなずいて、玄関を開けてくれた。


「ありがと、心葉ちゃん。お姉ちゃん、部屋に運ぶから、お母さん呼んできてくれる?」


「わかった」


先生は私を抱き上げた。