心~保健室の先生と私~【野いちご文庫版】

「もう少し、様子を見ましょう。愛花が元気になるまで」


「はい。何かあったら、連絡ください」


「わかりました。それで、お葬式とかは」


「私がすべてやります。夫の両親は、ずいぶん前に亡くなっているので」


「そうですか」


「それじゃあ、私は。やらなきゃいけないことがありますから」


「あの、昨日は勝手に愛花を連れていきたいなんて言ってすみませんでした。昨日も言いましたが、愛花は俺にとって大切な人です。お付き合いさせていただいています」


「そうですか。それらしいことは、愛花が電話で話してくれたような気がします。愛花をよろしくお願いします」


「はい」


「……先生は、あの人に会いました?」


「はい。ちゃんと、認めてもらいました」


「そう。よかったです」


「裕介くんって呼んでもらいました」


「あの人言ってました。息子がほしかったって」


「そうですか」