心~保健室の先生と私~【野いちご文庫版】

「そっか。俺以外に、知らせた?」


「ううん」


涙を流しながら、何とか俺と会話をする愛花。


「お母さんに電話できるか?」


首を横に振る愛花。


「わかった。俺がするからケータイ借りるな」


愛花は、うなずいた。


愛花の隣に座って、愛花のケータイから母親の番号を探し、電話をかけた。


「少し横になりな」


俺は愛花の頭を少し押し、自分の膝の上に頭を乗せた。


愛花がぎゅっと、俺のズボンを握ったのがわかった。


夜中だからか、愛花の母親はなかなか電話に出てくれない。


「もしもし、愛花?」


夜中に電話したせいか、少しびっくりしたような声で出た愛花の母親。


「もしもし、愛花さんの学校で養護教諭をしている者ですが」