心~保健室の先生と私~【野いちご文庫版】

【祐介サイド】


愛花から電話がかかってきた。


「もしもし?」


「先生……」


電話に出ると、泣いているような愛花の声。


「愛花、どうした? 泣いてるのか?」


「お父さん……」


「愛花?」


「……死んじゃった」


「はっ? 愛花、今どこ?」


かなり混乱している愛花から、俺は何とか今いる場所を聞き出した。


「今すぐ行くから、待ってろ」


「やっ、電話切らないで」


「切らないから。安心しろ」


そう言って、急いでタクシーに乗った。