心~保健室の先生と私~【野いちご文庫版】

看護師さんが、白い布をめくる。


「ウソっ……」


私は自分の目を疑った。


だって、そこには、お父さんの姿があったから……。


眠っているみたいに、横たわっていた。


「お父さん?」


おそるおそる声をかける。


「ねえ、お父さん!」


体もゆすってみた。


でも、まったく反応がない。


「即死でした」


後から入ってきた病院の先生がそう言った。


「全力を尽くしましたが……」


「ウソ。ねえ、お父さん! 起きてよ」


そんなのないよ。


「ウソでしょ。イヤー!」