心~保健室の先生と私~【野いちご文庫版】

……まだ来ない。


私は、ミートソースのパスタを注文した。


でも、それを食べ終わっても、お父さんは来なかった。


3時間待った。


でも、来ない。ケータイもつながらない。


「どうしたんだろ?」


とりあえず、ファミレスを出て家に向かった。


外はもう、とっくに暗くなっていた。


「事故?」


交差点のところを歩いてると、うっすらと雪が積もった道路に血のあとが見えた。


ガラスの破片も落ちている。


「そういえば、救急車の音したかも」


まさか、お父さんじゃないよね? 


一瞬そんなことが頭をよぎったけど、すぐに首を振った。


家に向かって歩きながら、またお父さんのケータイに電話をかける。