「愛花……」
「だから心葉連れ出して、夜の街ふらふらしてた。そんなとき、たまたま先生と出会ったの」
「夜の街で?」
「怒らないで聞いて。先生、ある事情があってホストしてるの」
「ホスト!?」
急にお父さんの顔が、険しくなった。
「最後まで聞いて。私にホストの姿見られたから、先生は黙っててほしいって言ったの。だから私は、黙ってる条件に、いつ保健室行っても文句言わないでって言った。でもそれは、ただ単にその日行った保健室が気持ちよかったから」
お父さんは黙って聞いてくれていた。
「それから、ほぼ毎日保健室行ってたから、先生は私の様子が変だなって思ってくれたみたい」
だよねって先生の方を見たら、ちょっと笑ってくれた。
「それから離婚って言葉を聞いたとき……」
私は、初めて『離婚』って言葉を聞いたときのことを思い出して、一瞬言葉が出なくなってしまった。
「僕の勤めてる店の前を、ふらふらと愛花さんが歩いていました」
そうしたら、私の手をぎゅっと握って、先生が話を続けてくれた。
「心配になって声をかけました。そしたら、助けてって僕に言ったんです。奥さんが夜中に家を出てった日のこと覚えてませんか?」
「だから心葉連れ出して、夜の街ふらふらしてた。そんなとき、たまたま先生と出会ったの」
「夜の街で?」
「怒らないで聞いて。先生、ある事情があってホストしてるの」
「ホスト!?」
急にお父さんの顔が、険しくなった。
「最後まで聞いて。私にホストの姿見られたから、先生は黙っててほしいって言ったの。だから私は、黙ってる条件に、いつ保健室行っても文句言わないでって言った。でもそれは、ただ単にその日行った保健室が気持ちよかったから」
お父さんは黙って聞いてくれていた。
「それから、ほぼ毎日保健室行ってたから、先生は私の様子が変だなって思ってくれたみたい」
だよねって先生の方を見たら、ちょっと笑ってくれた。
「それから離婚って言葉を聞いたとき……」
私は、初めて『離婚』って言葉を聞いたときのことを思い出して、一瞬言葉が出なくなってしまった。
「僕の勤めてる店の前を、ふらふらと愛花さんが歩いていました」
そうしたら、私の手をぎゅっと握って、先生が話を続けてくれた。
「心配になって声をかけました。そしたら、助けてって僕に言ったんです。奥さんが夜中に家を出てった日のこと覚えてませんか?」

