心~保健室の先生と私~【野いちご文庫版】

【祐介サイド】


時々咳をしながらも、俺と楽しそうに話す愛花。


「お父さんが、改めて愛花の彼氏紹介してほしいって」


「今度は、昼間に行かなきゃな」


「うん。こほっこほっ」


「もう切るよ。さっきから咳出てる」


「大丈夫だよ」


「また熱上がったらどうすんの? もう寝なさい」


「先生のケチ。くしゅん」


「愛花、布団の中入ってる?」


「寝てたら、話しにくい」


「バカ。ベッドの上、座ってんだろ?」


「うん」


「早く入る。じゃないと、切るよ」


「入ったら切らないの?」