心~保健室の先生と私~【野いちご文庫版】

「薬飲んで寝なさい」


「うん」


「今日はずっといるから」


「でも、仕事は?」


「1日くらい休んでも、大丈夫だ」


「いいの?」


「ああ」


「ありがと」


部屋を出て行くとき、お父さんはこう言った。


「今度改めて、愛花の彼氏、紹介してな」


「うん」


お父さんの笑った顔を見て、私は眠りの世界に落ちていった。


その夜。先生から電話があった。


「もしもし?」


「寝てた?」