今まで見たことのない目。


それが、私の心を突き刺した。


「お父さん……お願い」


泣きそうになるのを、必死にガマンした。


「愛花、俺が説明するから」


そんな私を見て、先生がそう言って立ち上がった。


「勝手に家に上がり込んだことは、謝ります。迂闊な行動だったと思います。私は、愛花さんの学校で養護教諭をしています」


「教師?」


お父さんが、ジロっと先生を見る。


「愛花さんとお付き合いさせていただいてます」


でも、先生ははっきりそう言った。


「付き合ってる?」


「はい」


「愛花、本当なのか?」


今度は私を見るお父さん。