「7度8分か」


表示を見て、少しホッとした。


「水飲む?」


「うん」


新しいペットボトルを開けて、愛花に渡した。


ごくごくと水を飲んで、愛花は俺にペットボトルを返した。


「先生、ありがと」


ベッドの背もたれに背中をつけながら、俺にお礼を言う愛花。


俺も横に座って、そっと愛花を抱きよせた。


「先生、風邪うつったらごめんね」


「これくらいじゃ、うつらないよ」


まだ、だるそうに俺に体を預けてくる愛花。


「今度からは、もっと早く言えよ?」


「うん」


「完全に治るまでは、学校休めよ」