もそもそと愛花がベッドに入るのを見て、俺はそばにあった体温計をさし出す。


「熱、測ってみな」


「うん」


愛花の額に手を置いてみると、まだまだ熱い。


「8度5分」


渡された体温計を見て、また、ため息をついてしまう。


「上がってる」


体温計をケースに戻して、さっき行ったスーパーの袋をガサガサとあさった。


「愛花、ゼリー食べる?」