心~保健室の先生と私~【野いちご文庫版】

「サッカーの大会がグラウンドであるんだって。それで、保健室を開けることになってるらしいんだ」


「そうですか」


「裕介が愛花ちゃんに話があるって言ってたから」


「話?」


「俺からの電話に出てくれないって言ってたからさ。俺が勝手に電話したの」


「…………」


「行ってあげてね。それで、裕介の話聞いてあげて」


「でも……」


「大丈夫。裕介を信じて」


「陸さん……」


「じゃ、仕事戻らなきゃいけないから。切るね」


そう言うと、電話が切れた。


「土曜日……」


保健室に行く?


私は、ケータイをぎゅっと握りしめた。