心~保健室の先生と私~【野いちご文庫版】

私を見ながら、不満そうに文句を言う女の子たち。


「はいはい。俺はこれから、仕事するの」


ブーブー文句を言いながらも、その子たちは保健室を出て行った。


「はぁ~」


「何ため息ついてんの?」


「うるさかったから」


私は、先生の顔を見ずに答えた。


「確かに、愛花とは違うタイプだよな」


「……先生」


「何?」


「私にも見せて。写真」


思わず、そう言ってしまった。


気になる。


知りたい。


「これはダメ」