眠れなかった。


どんなに耳をふさいでも、声が聞こえてくる。


いい加減にして! 


ケンカするなら、外でやってよ。


お願いだから、私の前でしないで。


「きゃははは」


甲高い笑い声に、意識が引き戻された。


「眠っ」


少しだけ、眠っていたみたいだった。


「暖かい」


暖かな日差しは、空っぽになりかけてる私の心を満たしてくれた。