波の立たない、静かな心がほしかったのに。
「先生はずるい」
「どうして?」
「私の心に入り込んでくる」
「入っちゃった?」
「うん」
「そっか」
「きっと、ホストなんかやってるからだよ」
「お前なぁ~。雰囲気壊すようなこと言うな」
先生は私を離した。
私はそのまま、木の柵のところまで歩いた。
「ごめんね、先生。でもこれが私なの」
手で柵を持って身を乗り出すと、夜景がもっとよく見えた。
風が、私の髪をゆらしていく。
「知ってるよ」
「先生はずるい」
「どうして?」
「私の心に入り込んでくる」
「入っちゃった?」
「うん」
「そっか」
「きっと、ホストなんかやってるからだよ」
「お前なぁ~。雰囲気壊すようなこと言うな」
先生は私を離した。
私はそのまま、木の柵のところまで歩いた。
「ごめんね、先生。でもこれが私なの」
手で柵を持って身を乗り出すと、夜景がもっとよく見えた。
風が、私の髪をゆらしていく。
「知ってるよ」

