心~保健室の先生と私~【野いちご文庫版】

今度こそほんとに、強くなる。


誰にも頼らずに自分の心は、自分で守る。


もう、こんな悲しい思いをするのはヤダ。


もう、泣くのはヤダ。


「大切な人なんて、いらない」


そう言った私に、「それは、間違ってる」と先生が言った。


「間違っててもなんでも、もう決めたの」


たとえ間違っていたとしても、これでいい。


自分自身のことだから、誰にも文句は言わせない。


「じゃあ、なんでそんな悲しそうな顔してんの?」


「えっ?」


先生はまた、私を抱きしめた。


「離して」


「無理」