心~保健室の先生と私~【野いちご文庫版】

「…………」


「お父さんは一緒じゃなくても、お姉ちゃんは一緒だよね?」


私は、答えられなかった。


まだ、答えは出ていない。


どちらについていくか。


「お姉ちゃん、これ」


心葉が私に、小さな紙袋をさし出してきた。


「何?」


「お姉ちゃん、今日誕生日でしょ?」


その声に、ふとカレンダーに目を向ける。


「ほんとだ」


8月4日。


今日は私の誕生日だ。


そんなの、すっかり忘れていた。