心~保健室の先生と私~【野いちご文庫版】

やっぱり。


私の予感は当たっていた。


「心葉はまだ小さいから、お母さんが連れてく。おじいちゃんのところに帰るつもりよ」


「そう」


「お父さんは、もう少し工場を続ける」


「うん」


「愛花は、自分でどっちについて来るか決めていいのよ」


「もう、大人なんだからな」


「わかった。考えとく」


そう答えて、リビングを出た。


リビングのドアを閉めるのと同時に、涙が出てきた。


キライな者同士が一緒にいるのはよくない。


1回崩れたものは、元には戻らないんだ。


今、それを実感した。