あたしの過去――― 中学生になってしばらく経ったある日の夜中。 両親がケンカをしていた。 「…て…なのよ!!!」 「…だろ!!!」 「だから…だったのよ…」 「お…」 静かに階段を下りて、2人の会話を聞いた。 「だから璃昂なんてもらうべきじゃなかったのよ!!!!」 ――――え? 「しょうがないだろ!関係を保つためだったから!!!」 聞かなきゃよかった 一瞬で後悔した。