「出た って…… お化が出たみたいな言い方…」 怪訝そうな顔してボソッと言う人物に瑠璃は戸惑いを隠せない。 ―――――袴姿……男の人? 誰? 助かったの? 色々考えているとこちらを向きようやく顔を見れたが、瑠璃は口をアングリ開けてその人物を見つめる。 「大丈夫だった? 怪我してない?」 何故なら、そう優しく問いかける人物は 今横たわっている女子に 「す、鈴姫様?!!!」 瓜二つだったからだ――――。