幾度となく交わしたキスの中、彼がたった一度口にした「あんり」って名前。
あなたはあの時誰を思って、あたしを抱いたの?
最初から、遊びのつもりだった。
そうこれはゲーム。
惚れたらそこで終わり、ゲームオーバー。
わかってたつもりなのに何故、溺れてしまったのだろう。
あのまま寝てしまったらしい。
けれどあたしは何も身にまとわぬ姿でベッドにいて、隣にはすやすやと寝息を立てる唯。
胸元には無数の赤い印。
なんだかいたたまれなくなって、のそのそと起き上がった。
「ん…アリス?」
「あ、起こしちゃった?」
「まだ6時じゃん、もう少し寝よ」
ぎゅっと抱き締められて、肌が触れ合う。
唯の規則的に刻まれる鼓動に、なんだか安心した。
そっと彼の胸元に唇をつけると、抱き締められた腕の力がきゅっと強まる。
「アリス、朝っぱらから誘うなよ」
悪戯に笑う唯に、あたしは恥ずかしくなってうつむいた。
すると、彼のあの部分を凝視してしまい、また慌てて胸元に顔を押し付ける。
「アリス、慌てすぎ(笑」
「だって…その…」
「これの事?」
腰にあたるなにか。
そのなにかが何って事くらい、あたしには分かる。
何故だろう。
今まで何人もの人と経験してきたはずなのに、初めての時みたいにドキドキしてた。
これが恋なんて、あたしはきっと認めたくなかったんだと思う。
だって、惚れたら負け。
ゲームオーバー。
男と女は、ゲームの中の方が美しい。
あたしたちはまた、快楽の海に落ちて行く―――
あなたはあの時誰を思って、あたしを抱いたの?
最初から、遊びのつもりだった。
そうこれはゲーム。
惚れたらそこで終わり、ゲームオーバー。
わかってたつもりなのに何故、溺れてしまったのだろう。
あのまま寝てしまったらしい。
けれどあたしは何も身にまとわぬ姿でベッドにいて、隣にはすやすやと寝息を立てる唯。
胸元には無数の赤い印。
なんだかいたたまれなくなって、のそのそと起き上がった。
「ん…アリス?」
「あ、起こしちゃった?」
「まだ6時じゃん、もう少し寝よ」
ぎゅっと抱き締められて、肌が触れ合う。
唯の規則的に刻まれる鼓動に、なんだか安心した。
そっと彼の胸元に唇をつけると、抱き締められた腕の力がきゅっと強まる。
「アリス、朝っぱらから誘うなよ」
悪戯に笑う唯に、あたしは恥ずかしくなってうつむいた。
すると、彼のあの部分を凝視してしまい、また慌てて胸元に顔を押し付ける。
「アリス、慌てすぎ(笑」
「だって…その…」
「これの事?」
腰にあたるなにか。
そのなにかが何って事くらい、あたしには分かる。
何故だろう。
今まで何人もの人と経験してきたはずなのに、初めての時みたいにドキドキしてた。
これが恋なんて、あたしはきっと認めたくなかったんだと思う。
だって、惚れたら負け。
ゲームオーバー。
男と女は、ゲームの中の方が美しい。
あたしたちはまた、快楽の海に落ちて行く―――
