里緒とは高校に入ってからの付き合いだけれど、気の置ける親友みたいなものだった。
思えば里緒は、いつもあたしのそばにいてくれたよね。
迎えに行くよ、ってしゅうちゃんから連絡があったので、そのまま学校の前で待つことにした。
「ねえ、アリス。
またスカート短くした?」
「んー?まあね。
そういう里緒もかなり短いじゃん」
「ま、男は色仕掛けですぐ落ちるからね」
そういって、ぺろっと舌を出す里緒につられて笑いが出た。
二人できゃっきゃとじゃれあっていると、しゅうちゃんが車で迎えに来てくれた。
「おふたりさん、楽しそうじゃん」
クスッと笑うしゅうちゃんに、あたし達は久しぶり~!とわざとらしく群がってみせる。
そんなあたし達に、お前らうざい、と笑いながら、ドアを開けてくれた。
しゅうちゃんは、ひとつ上の高校の先輩。
どんな関係かと言えば、まあ飲み仲間のようなものだ。
里緒の元カレでもある、がっちりとした体型の人。
あたし達が車に乗り込むと車体の低い車は、ズンズンと音楽を響かせながら目的地へと走り出した。
