「………落ち着いた?」


私は頷く。
放課後になっていたことに気が付く。


「……ごめんなさい」
「大丈夫!!帰ろっ」


1つも嫌な顔をせず私に微笑んでくれた。

どんどん、先輩に引かれていく………



「先輩……」
「ん――?」
「ありがとう………ございます」


先輩はそっぽを向き耳が赤くなっている。

「クスクス……」


先輩は頭をかき私の方を見た。


「なんですか?」
「………美紀チャンは笑ってた方が可愛!!」


いつもとは違う無邪気な笑顔。


「……先輩はニヤけてた方がいいですよ」
「ひどっ!!!」