岡田は私の顔を覗く。 「………葉月先生………怒ってる……」 帰らせてくれなかった、先生。 逃走なんて…… 絶対に怒られる。 「俺も一緒に行くよ」 「いいの?」 岡田はコクンと頷いた。 ちょっとした優しさが嬉しい。 その後、正座されて怒鳴られて、さんざんな夜だった。 隣で寝ていた岡田はもっと、葉月先生に怒られていた。