宮永百合は固まった。 岡田からこんなこと言われるなんて思わなかったんだろう…… 「岡田………先輩?」 「やめてくれ、もう……行って」 宮永百合は拳を強く握って、屋上から出ていった。 「…………岡田」 「お前強いな」 さっき叩いた頬をおさえている。 ………赤い。 「ご、ごめん」 間に入ってくるなんて思ってなかった。 「………岡田、あのさ………」 「俺は何も聞いてないから」