「じゃ、先生」 一瞬立ち止まった由紀は、先生に軽く手を振ると、またずんずんと進んでしまった ぐいぐい腕を引かれてる私は、先生にぺこっと頭を下げるのが精一杯だった そういえば、昨日のこと聞けなかったな…… 化学実験室に向かう途中、ふと思ったけど、 「こなたー!早く!」 「はーい!」 鳴り響いたチャイムの音に 足を速めることだけに集中した