「気付いたか。よかった

あ、そうだ。今日は早退しろ。家に連絡して迎えに来てもらえ
親御さんの連絡先を…」


「また会えた」

「え?」


私は、彼の頬に手を当てたまま話した


「よかった。あなたとのこと、本当は夢なんじゃないかって思ってたの」


「今日会った斯波って先生がね、あなたにすごくそっくりだったんだけど、雰囲気が違ったんだもん」


「でも、よかった。夢じゃないんでしょ?」