「……恐らく、寝不足ね。少し熱もあるみたいだから、早退を考えてみてもいいかも」

「そうですか、ありがとうございました…」



なんか、遠くで声がする


ぼーっとする頭で考えていた


あ、近づいてきた



ぱたぱたと足音をたてたその誰かは、シャッと音を立ててカーテンを開けた


「寝てる、のか…」


私を見てそうつぶやくと
ベッドの傍にあった椅子に腰掛け、ふぅと短いため息をついた