「産休をとられた佐山先生の代わりとして臨時で来ました、斯波(シバ)です。

えー、担当は国語…って、佐山先生の代理だから当たり前か。

後は、………」



彼は、後2・3個自己紹介をしていたが、頭に全く入ってこなかった


なんだろ、くらくらする



「そう言えば、佐山先生、だいぶお腹大きくなってたもんねー」


こそっと私に話し掛ける由紀にも、返事なんかすることが出来なかった


「こ、こなた?顔、真っ赤だけど……」

どうかした?

その由紀の言葉は、私の耳に届くことはなかった