私は息をするのも忘れるぐらい
黒板の前に立つ彼を見つめた



切れ長の目

ふわふわと揺れる髪

そして……





甘い甘いバリトンの声






髪の色が、あの時見えたものとは違ったけど

間違いない。あの人だ


ううん。

見間違える訳がなかったんだ