茹でだこのように顔を真っ赤にさせながらうつむく私に、由紀は大きなため息をついた 「あんたねー、今どき初恋もまだなんて、笑えないわよー」 …… そんなこと言われたって…… 「まぁ、良いわ」 「で、どんな人だったの?」 「え?」 「見た目よー、み・た・め!」 そう。 私は、彼の切れ長の目やはちみつ色の髪については まだ話していなかったのだ 否、話せなかったんだ