「んーん、トイレ」 ふわぁと、大きなあくびをひとつ そんな喜一の姿に、思わず顔がほころんだ 「あはは。お姉ちゃんももう寝るから、早く行っておいで」 「うん」 そう返事をした喜一は さっきの彼の甘い笑顔を思い出させ、私の顔を赤く染める 一度火照ってしまった顔は、すぐには冷めてはくれなくて 戻ってきた喜一と共に布団に入ったものの、なかなか眠ることは出来なかった