人当たりよくなんでも完璧にこなす東雲夏生の本性は、無愛想無関心面倒くさがり、好きなものは睡眠とコーヒーのサボり魔。

石蕗紅は真面目で熱いが、不器用で照れ隠しが物理的に激しいツンテレ。

彼女の照れ隠しの主な被害者である沖谷准乃介は、苦労性の香りのする読めない人。

ツッコミ役の柏木聖は、真面目に見えてチャラく、チャラく見えて真面目な、恋宵バカ。

伊王恋宵は変人不思議系で、お菓子パーティーと即興ライブが日課の自由人。

そんな中で癒しのオーラを発する佐野真琴は、ブラックホール胃袋の天然ボケ。



鬱陶しいほど濃い面々。

おまけに彼らは、理事長の思いつきで、“学園内でのトラブルを金と権力と頭脳を駆使して解決する”という裏の顔を持っているらしい。

面倒くさがりでやる気のない直姫は、そんな話は聞いていないと、乗り気になれない。

だがそうこうしているうちにも色々な事件が次々に勃発し、直姫もいつのまにか、不本意ながらもすっかり馴染んでいくのだった。



そんな彼らと、それを取り巻く人々の、涙あり笑いあり過去あり……というのは若干言い過ぎな、日常やら、非日常やら。