「うぎゃあっ・・!」




予想外に力の強かったチズルの押しに耐えられずあたしは先輩の背中に突っ込み、倒れた




あたしの可愛くもない声は響き渡るし、体制も酷いし、よりによって先輩に突撃してしまった




あたしはその体勢のまま恐る恐る顔を上げる




チズルもこんなことになるとは思っていなかったらしく口に手を当てて慌てていた




あたしが突撃したことによって先輩は気づかないわけがなく、「おっと、」と驚きながら後ろを振り返りあたしを見下ろした





うわぁ・・
絶対嫌われた
その前に恥ずかし過ぎてどうしよう、と、頭を抱えようとすると目の前にスッと綺麗な手が現れた




そしてふわっと体が浮き、いつの間にかに立った状態に・・




ん??
と、一瞬はてなが浮かんだが、勝手に起き上がるわけはなくて





先輩があたしを持ち上げ、立たせてくれたのだ