*ビターチョコレート*



「小野崎、今恋してる?」



そうまっすぐ俺を見るあいつ




俺は何故か耳が熱くなり、目を背けた




「んなの、興味ねえ」




そうボソッと言うとあいつは俺の肩にポンッと手をのせた




「まだまだ子供ね。きっとあなたにもそのうちわかるわ」





そう何故か上目線のあいつ




てかその前にその手!
なんだか落ち着かない




「あぁ〜、やめろ。さわんな!」





そう言ってあいつの手を払いのけると、あいつはそんな俺の行動なんかどうでもいいようで、またニヤニヤ、ふわふわしている





一人で焦ってる俺、なんなん?





俺は一回深呼吸をした






「てかさ、恋するとどうなんの?」





さっき大和にも聞いた質問




答えはまだ見つからない