「やっぱり?柚子葉も!あんなやつ顔以外いいとこないのにね?
よかった!ほんとよかった!仲間がいて!これからよろしくね!」
そうして高校入って初めての友達ができた
朝から先輩にも会えるし!チズルと友達になれるし!ほんと今日って素晴らしい日♪
そのあとさっさとトイレを済まし、教室に戻った
席につくと相変わらず隣の奴は一人で脱力
「ねえ!小野崎奏!聞きなさい!」
あたしが小野崎を指差しニヤッと笑うと小野崎は苦笑いでこっちを見てくる
「今度はなんだ?」
「柚子葉、友達できた♪」
なんてにやけながら言うと小野崎は興味なさそうに目を反らした
「あんたもそろそろ友達作ったほうがいいんじゃない?
誰か〜、小野崎と友達になってあげてくんない?・・・なんてね!」
小野崎は机に頭をつけてこっちをまっすぐ見て柔らかく笑う

